2025年10月には、国際的な自動車イベントである「JAPAN MOBILITY SHOW 2025(ジャパンモビリティショー2025)」が東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催されます。
このような自動車イベントではこれまでも、未来を予感させたり今後の市販化が想定されるコンセプトカーが発表され話題を集めました。
【画像】カッコイイ! これがホンダ超本格「MRスポーツカー」です!(14枚)
本記事では、そのようなモデルの中でも注目を集めた1台であるホンダの「Honda Project 2&4 powered by RC213V」(以下、プロジェクト2&4)を取り上げて紹介します。
プロジェクト2&4は、2015年に開催の「第44回 東京モーターショー」にホンダが出展したコンセプトカー。
世界にあるホンダの2輪車および4輪車のデザインスタジオから、80名以上のデザイナーが参加して行われた社内コンペティション「グローバルデザインプロジェクト」で選出されたアイデアをもとに、開発されました。
1960年代のフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)に参戦していたマシンをモチーフにしたデザインを採用し、エンジンを車体の中央付近に配置したミッドシップエンジンレイアウトを持つ4輪車でありながら、まるで2輪車のようなフレームとボディカウルで構成されたボディ構造が、同車の特徴です。
運転席はむき出しのため全身で風を感じることが可能で、2輪車の開放感と4輪車の運動性能を兼ね備えています。
ボディサイズは、全長3040mm×全幅1820mm×全高995mmで、車体重量はわずか405kg。
エクステリアは、上述したようにF1に参戦していたマシンをモチーフにしており、フレームやメカを見せるミニマムカバーデザインを採用しているのがユニークです。
しかし運転席は、中央に配置されるF1マシンとは異なり、プロジェクト2&4は通常のクルマのように右側に運転席とハンドルが設置されています(東京モーターショー展示モデルの場合)。
パワーユニットも見どころで、FIMロードレース世界選手権のMotoGPクラスで2連覇を達成した競技専用車「RC213V」の公道仕様版「RC213V-S」用の、999ccV型4気筒エンジンを搭載。
プロジェクト2&4専用に開発された6速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)と組み合わせ、最高出力215馬力/13000rpm・最大トルク117Nm/10800rpmを発揮します。
※ ※ ※
2輪車と4輪車の魅力を融合させて誕生した、プロジェクト2&4。
初公開から約9年が経過した現在も市販化はされておらず、このままコンセプトカーに終始すると思われます。
しかし2輪車と4輪車どちらも手掛けているホンダだから提案できるモデルだったことは疑いようはなく、その魅力的なデザインと性能は現在も輝きを失っていません。
ちなみにドライビングシミュレーターゲームである「グランツーリスモ」シリーズに収録されているので、ゲームの中で仮体験することは可能です。
2025-07-04T12:16:29Z